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「あ、おいっ!待てよ!!」
「あたしの胸キュン返せーーーーっ!!彰の大バカー!!!」
今度こそ、待たない。
だって、あたしは理沙じゃない。
あたしは双子の妹の美沙だ。
私たち四人の幼なじみの恋は、とてつもなくアンバランス。
あたしは、彰が好き。
でも、彰は理沙が好き。
理沙は、透が好き・・・。
「間違えんな、バカーっ!!!!」
校庭を抜けた先に、透が立っていた。
「美沙!」
彼は、間違わずに私の名前を呼んだ。
ゆっくりと振り返ると、彼が私に向けて叫んだ。
「お前が好きだっ!!!」
・・・・・・青春って、難しい・・・。
END
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