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働きたくない君へ
働きたくない。
俺は一人暮らし用の部屋で寝転び、そんなことを考えていた。
俺の名前は幡羅金井(はたらかない)。来月から新入社員として働く予定だ。
内定をゲットした時はとても嬉しく、希望に満ちていた。
しかし、入社が近づくにつれどんどん気分は暗くなっていった。
内定先の悪い情報を見てしまい、調べれば調べるほど、悪い情報を知ってしまった。
ああ、働きたくない。学生時代のように好きな時に起きて、好きなアニメやゲームをして、誰にも縛られず、自由に生きていきたい。
俺はずっと学生のままでいたい……
だが、そんなことは許されない。ああ、神か天使でもいたら、この状況から救ってくれないかな。
「呼んだか?」
突然、後ろから声がした。なんだ?
振り向くとそこには、翼が生えた銀色の髪をしたとても美しい少女が立っていた。
「うわ! なんだお前は?」
すると、少女は不機嫌そうな顔をした。
「お前が私を呼んだんだろ。神か天使でもいたら、この状況から救ってくれと。だから私が来たんだ」
「えっと、それじゃ天使か?」
「いかにも。私は超ウルトラ天才美少女天使のエリアルという。よろしくな。お前の名前は?」
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