愛される自信を君にあげる

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 肌と肌が触れ合った場所から、三条課長の性器が脈打つのを感じる。血管が浮き出るほどに膨れ上がった性器は、互いの体液でテラテラと濡れている。  三条課長の汗がポタリとあたしの服に落ちて、目が合った。汗をかいた額や、熱に浮かされた瞳が男らしくて、あたしは息を呑んだ。  荒々しく口づけられながら、深い快感に溺れていく。もうダメ、もうダメと何度言ったかわからない。 「……っ、俺も……イキそう」  あたしの身体が激しく痙攣を繰り返すと、腹部に三条課長の白濁とした欲望が飛び散った。  目眩にも似た充足感の中、あたしはソファーの上でのしかかる三条課長の背中に手を回し、うつらうつらと目を瞑った。 「大丈夫だった?」  三条課長の声に閉じていた目を開ける。三条課長に身体をもたれかからせたまま、あまりの快感に気を失っていたらしい。それは、数分なのかもしれないし、数十分かもしれない。ただそう長い時間ではないようだ。  気づけば汗や体液で汚れた身体が綺麗に拭かれていた。  すでに湿り気を帯びた下着まできっちりとはかされていて、あたしは恥ずかしさに目が合わせられない。  髪に口づけられてようやく顔を上げると、予想よりはるかに甘い雰囲気が漂っていた。 「今度は、ちゃんと抱かせて」     
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