愛される自信を君にあげる

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「大丈夫だから……きて、ください」  繋がった場所にそっと手で触れる。激しく脈打つ屹立は、もうはち切れんばかりに血管が浮き出ている。輪郭をなぞっただけで、くぐもった声が聞こえ中の性器が一段と大きく膨れ上がった。 「ごめん。理性、持たなそう……」  深い呼吸が吐き出されて、足を抱えられる。一気に腰が押し進められて、最奥が突かれる。 「い、あぁぁ──っ」  狭い陰道が押し拡げられてめりめりと襞が左右に割れていく。舌や指の甘い愛撫とは明らかに違う、身体が真っ二つに割けるような痛みを感じた。 「ひっ、あっ、あぁっ」  ズンズンと腰が奥を穿つ。ズルリと亀頭が抜けてしまうギリギリまで引き抜かれ、ふたたび奥に突き入れられる。彼の先走りとあたしの愛液が混ざり合い、擦られる痛みが緩和していく。 「ふっ、あ、んっ、あぁん」  声の中に甘い喜悦が混ざり、繋がった下肢からもゾクゾクとした覚えのある快感が這い上がってくる。 「悦く、なってきた?」  荒く息を吐き出しながら三条課長が聞いた。抜き差しのたびにぐちゅぐちゅと愛液が泡立ち、奥が隙間ないほどに埋め尽くされるたびに、あたしの口からは喘ぎ声ばかりが出てしまう。  聞かなくともわかっているはずなのに。 「どう?」     
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