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全神経が一点に集中し弾け飛ぶ。ギュッと収縮した内壁は細かく震え、身体が脱力感に襲われる。
身体の中で滾った欲望がドクンと膨れ上がり、熱い飛沫が迸った。ビクンビクンと痙攣する身体に、愛おしい彼の重みがのしかかった。
「……っ、はっ……」
三条課長が身体を震わせるたびに、ビュッビュッと子宮に打ちつけるように精液が注がれた。長く続いた快感に、頭が朦朧として意識を失いそうになる。
「あっ……」
ずるっと性器が引き抜かれて、あたしは現実に引き戻された。
「寝かせないって言ったよね」
「あぁっ、はっ、んんっ」
身体を反転させられ、ふたたび熱い欲望が挿れられた。今度は余裕の表情で、あたしの弱いところばかりをゆるゆると擦りつける。
ただ、寄せては返す波のように収まることのない快感は、やはりどこか夢心地で束の間のようにも永遠のようにも思えた。
三条課長の官能に濡れた瞳や、あたし自身から発せられる甘ったるい声。
「ふ……あっ……も……っ」
「笑留、可愛い」
すでに、時間の感覚はない。
ただ、可愛い、好きだと繰り返された。
中心が熱を持って、身体を何度も揺さぶられた。
労わるように優しい手つきで身体中を弄られる。
三条課長も汗かくんだ。ああ、同じ人間なんだって、そんなバカみたいなことを思ったりもした。
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