春夏秋冬そして春

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桜の木の下ではじめて貴方にあったときから、私は貴方に惹かれていた。 「ここの桜、毎年綺麗ですよね」 はじめて声を聞いたとき、胸が高鳴った。鼓動が速くなって、顔に熱が集まったのが自分でもわかった。 「でも、来年咲く桜を、僕は見ることができないんです。」 悲しげな声で貴方がそう言うから、私も悲しくなった。
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