冬に来た、突然の別れ…

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2人での飲み会が終わってからは、あたしもいろいろと忙しくなってしまった。 バイト先の移動で厚木のお店から大和のお店へ。 接客だけではなく、新しく入ってきた後輩バイトの教育をしたり、 機械の掃除をしたりと、厚木のお店よりも倍以上の仕事量になっていた。 気が付いたら、バイトリーダーに近い位置まで上り詰めていた。 ライフガードも続けていた。週に1回だが、1日通しで入っている。 プールの監視はもちろんのこと、時には受付業務も行った。 バイトの忙しさに、キャンプのボランティアに行く事もなくなってしまい、 「彼」に会うことも少なくなった。 飲み会の時に住所を聞いていたので、手紙を書くようにしていた。 たまに返事が来るとうれしかった。 でも、何故か「2回目の飲み会」の話にはならなかった... それから何度も季節は巡っていた。 あの日から7年以上が経っていた。 その間に、あたしは結婚をして、家を出て、子供が出来ていた。 弟は、障碍者就労で一般企業での仕事をしていた。 1月のある日、母親から連絡があった。 「あのさ、お母さん、函館に行くわ」 「どうしたの、急に...」 「おばあちゃん、入院しているって言ったでしょ? 病院から電話があって、ちょっと危険な状態なんだって... だから函館に行くからさ、何かあったら色々とお願いしていい?」 「お祖母ちゃん大丈夫なの?心配だなぁ... いいよ。何かあったらこっちでやる。」 万が一の際の対応を色々と聞いて、電話を切る。 心配だったけど、何も出来なかった。
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