1人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
母親に言われていた「日曜日の飲み会」の話もして、
参加メンバーを聞いておいた。
2時間ぐらいで、2次会へ。
2次会は、完全にスナックのような飲み屋だった...
なんだか違和感を感じる。
普段、来慣れない場所だから、どうしたらいいのかわからない。
そんな時「彼」が来た。
「楽しんでる?ってお酒飲んでないじゃん」
「基本的には飲まないですよ。飲めてもカクテル1杯だけなんで...
それに、こういう場所、慣れてないからどうしたらいいか解らなくって」
「学生の時に飲み会とか行かなかったの?」
「学校、池袋だったんで...入学してからすぐと卒業前の飲み会しか参加してないです」
「そうなんだ。じゃあさ、今度2人で飲みに行かない?」
急な言葉に驚いた。
彼氏とも2人だけで飲みに行った事がないのに...
返事に戸惑っていると、「彼」から1枚の紙を渡された。
「俺の電話番号。何かあったら電話してきてよ」
「え...いいの?」
「いいよ。だって、君の番号もらってるし、ね?」
そう言われたら、返す言葉もない。
お礼を言って受け取ると、
「お互いの都合がついたら飲みに行こうね」
そういって、手を振ってほかの人のところへ行ってしまった。
あたしは、受け取った紙を見つめながら、ただ茫然としていた...
最初のコメントを投稿しよう!