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冬に来た、突然の別れ…
その後、お互いに忙しいまま...
気が付くと冬になっていた。
「飲みに行く約束、どうしよう...」
そう思って、「彼」に電話をしてみた。
「もしもし」
電話の向こうから声がする
「あ、こんばんは。佐々木ですけど...」
「久しぶり!元気だった?」
「はい。誠一さんは?」
「元気だよ?寒いけどね...」
「あの、前に話してた飲みに行くって話なんですけど...」
「あ、あれね。いつ行く?」
本当だったんだ...
あの場での社交辞令かと思っていた。
言葉に詰まってしまう。
「ん?どうしたの?」
「あ、ごめんなさい。何時が良いですかね?」
「来週とかどう?水曜日の夜なら空いてるけど」
「水曜日ですか...あ、大丈夫です」
「じゃあ、水曜日に海老名でどう?」
「いいですよ。夜6時に海老名駅で...」
「わかった。じゃあ、来週ね」
そんな会話をして、電話を切った。
こういう時、どうしたらいいんだろう?
そんなことを考えながら、部屋に戻りヘッドフォンで音楽を聴いていた。
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