はじめての別れ

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あきちゃんとの付き合いは二十歳くらいまで続く事になる 距離はあっても あきちゃんに逢いに、マサコと川崎まで泊まりに行ったこともある、中華街へ連れて行って貰ったり、渋谷や原宿へ一緒に行った 関西の小都市育ちの飛鳥にとって、沢山の変わり者がいる東京は楽しかった、あきちゃんとマサコがいて楽しかった その頃、マサコと飛鳥は同時にパンクに走り始める 元より洋楽が好きな飛鳥の影響でマサコはマサコでパンク一辺倒になっていったが 飛鳥はバカにしていた邦楽も聞く様になる 相変わらず、クラス内カーストの頂点にいる様な子達と付き合っているのだが クラスから浮く存在の友達とも遊んでいた やっぱり普通の感覚の人間では無かった、小学生の時よりは友達が増えたが その頃、偶然母親の浮気を知ってしまう 自宅の電話と編み物教室の電話が繋がっていたのだ 親しげに男性と喋る母親 違和感、浮気などと解らずにも感じる違和感 これは母親が開き直るまで続いて行く
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