飛鳥 幼少期

8/11
前へ
/71ページ
次へ
そんな歪んだ生活が一変したのは小学生5年の秋だった [あきちゃん]が転校して来たのだ あきちゃんは東京からやってきた、関西の小都市にはいない、訛りの無い、垢抜けた長身の美人、全てにおいて、クラス内カーストで頂点に立つ様な子だ あきちゃんの転校に興味も示さなかった飛鳥だが、不思議な事にあきちゃんの方から飛鳥に興味を示し、気がつくと今までそんなに仲良くなかった近所の同級生といつも3人でいた きっとあきちゃんはこのつまらない小都市で、型にはまらず(入れなかっただけだが) 小学生ながらに洋楽を聴き、スティーブンキングを読み、画が上手く、サブカルに明るい飛鳥に興味を引かれ気にいったのだろう 勿論、奇行は止まず、あきちゃんの両親は、他の保護者から[あの子と付き合わせない方がいい]と言われていたらしい それでもあきちゃんはどこ吹く風で飛鳥とよく遊んだ 飛鳥を助けてくれたのもあきちゃんだ
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加