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「くっ……さくらさん、僕はあなたに見てほしい!僕だけを!今まで何度も、負けて負けて負けて負けて…負け続けてきたけど、今日こそあなたに勝つ!桜が散ってしまう前に!」
両手の拳をギュッと握り締め、春は叫ぶ。その叫びに呼応したのか、突風が桜の木を激しくなびかせる。
「っ!?………さ、桜が喜んでる…?カレも少しは成長してるってこと?」
呆れた表情から一転、驚きの表情を見せるさくら。その視線は桜から春へと移っていた。
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