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序
桜の下には思い通りにならない結末が埋まっている。
真夜中。
俺はとある寂れた小さな神社の境内に立っていた。
宮司のいない、何を祀っているかも知れない森の中の神社だ。
そこの桜の木の下で、俺は俺の掘った穴の前で塞ぎ込んでいた。
心が不安と苛立ちに壊れそうだ。
そうだ。
ここには、この場所には、確かに俺が埋めたアイツの死体があるはずなのだ。
それが無い。
消えてしまった。
穴が浅いのかと、俺は更に掘り進める。
けれどやはり、何も出てはこない。
俺の人生は何と思い通りにならないことか、、、
遠くで春雷が轟いていた。
注意:これはコメディです。
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