1人が本棚に入れています
本棚に追加
僕は分かっている。
今はここには確かに穏やかな空気が流れていることを。
聖に、チトセさん、カスミ、僕・・・・・・そして、ルリくんがいるから。
だけど僕は確信していた。
僕らの世界から仄暗いモノがこちらへ入り込んでくるだろうことを。
だからこそ僕らは聖の元へ集まったのだから。
これからもっと色んな聖の顔を知るだろう。
そして聖は、僕らのことを、色んな事実を知るだろう。
それを乗り越えられると信じてはいる。
信じてはいるけど、僕はこのほのぼのと暖かいこの時間を忘れないでいたいと思って、みんなを見つめていた。
これからの不安に負けないよう、またこんな風にただただ穏やかに過ごす日を待つ気持ちを強く空に溶け込ませた。
最初のコメントを投稿しよう!