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「うわっ!ぷはっ!」
聖はさすがに驚いて起きる。
なぜなら彼の鼻の辺りに僕のしっぽがあるからだ。
それでも僕は構わず続ける、しっぽアタックを。
「もう起きたって!くすぐったいって!」
分かってはいるけど、自慢のしっぽなのでしばらく続けてみた。
「へっくしょん!・・・・・・すみません・・・・・・俺が悪かったです」
ようやく反省しているようなので、僕は聖から離れてヒトの姿に戻る。
あ、ちなみに元の服を着た姿に戻れるようになったよ。
こちらに来て時間が経ったこともあるし、仲間も増えたことで僕のチカラも安定したんだと思う。
「ニャー」
「うっ!・・・・・・今度はミケ?・・・・・・」
せっかく僕がのいてあげたけど、ミケもお腹が空いているようで聖にアタックしていた。
「さて、まずは朝食を摂ろうじゃないですか。ミケもね」
そうチトセさんが言うとみんなで「はーい(ニャー)」と返事をして食卓へと向かった。
「いや、俺けっこうダメージあるんだけど」
なんていう聖の呟きを聞き流しながら。
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