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おめでとう
おめでとう
風に散る満開の桜
おめでとう
おめでとう
空虚にただ
さ迷い歩く私に
花吹雪が舞い落ち
薄紅に私を染める
何も無いよ
私には
祝ってもらうことなど何も無い
花は舞う
生きてることに
おめでとう
あなたがそこにいておめでとう
こうして出会えておめでとう
見上げれば微かに葉桜
ほんの数日
この気まぐれな寄り道がずれれば
この桜散華とは出会えなかった
おめでとう
私を 王のように飾り立てる
無償で尊い命の欠片たち
ありがとう
もう少し君の根元にて
春の余韻を語り合おう
【後書】
散歩の途中、物凄い桜吹雪で背中も頭も肩も
桜の花びらまみれになりました。
2006.04.18筆
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