ラストスクエア

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ユーコの元に訪れたノーマンは、ワンダーウィールの研究にも携わっていた者の一人だった。現在はチョルトボコレソを『娯楽』と揶揄し、その暴走を食い止めるための研究と、対娯楽兵器の観覧車のパイロットを兼ねている。 ユーコに繋げられた機械の数値を確認しながら、何やら考えているようだった。 「汚染数値は40%か、次の出撃までもう少しかかりそうだな。」 リゼルド・コアはヒトの血液を膨大なエネルギーに変える性質を持った宝石である。 ミズ・ドービーが発見し、エネルギーの運用を行うために様々な研究が行われた。 博愛主義のドービーはリゼルド・コアのエネルギーを使い、観覧車を人型に変形させる技術を開発したが、同時にリゼルド・コアには強い毒性がある事も報告された。 リゼルド・コアの毒性を回避するため、ワンダーウィールの原動力は血液と同等の成分を持った液体と高性能な人工AIを搭載することとなったが、大規模なサイバーテロが起こり、AIに重大なバグが発生してしまった。 そのことから、サイバーテロ対策として対娯楽兵器は有人とし、パイロットは自分の血液をリゼルド・コアに循環させることで機体を自分の体のように動かすよう改良をしたのも、ドービーの亡き後を引き継いだノーマンが行ったことだった。 リゼルド・コアの毒性、リゼルドキシンと名付けられた液状物質は麻薬と同じ作用があり、パイロットに多幸感や有能感をもたらし、痛みすらも麻痺させる。     
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