お似合いかな

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お似合いかな

彼は腹減った。何と生き物というのは誠に滑稽で食わなきゃ生きてゆけぬ。スーパーに買い物に行って彼が好きなキムチカップラーメンを買った。県道で若い男女が白いベンツでしててボンネットを開けててオロオロしてた。 (あっ!(やまもと)さん) (はっ!) ツナギを着ている彼を見て恋の文(ラブレター)を(やまもと)さんは想った。この人、わたしの事好きななの???多分。 (・・・・) 何も言わない二人。 なんでぇ!話しをしねぇ~んだ!ご両人!またドラマのような出会いに、また出会いがなくなる知れませんぞ!(好き)って言えばお互いの心を求め合ってるのはまちげぇ~ねぇ事実だぜぇ!いっそのこと 壁ドン(お前を幸せにするのは俺だけだ)って感じに進めねぇ~か(ご主人様)(彼)! 自分の行いが不仁であるのに人民に仁愛にを育めと説いても従うわけない。だから徳のある君主は卒先しても善行に励みその上で人民にも善行を説た。まず自分の欠点を正してから他人の言動を批判した思いやりのない君主が人民に思いやりを持てと論しても従うはずがない。だから国を治めるにはまず家斉えよということだ。 そこで前田が言った。 (お二人さんは、知り合い?(やまもと)さんこの人も元患者さん?) (やまもと)さんは慌てて (はい!そうです。この間、腕にケガされていて病院に来られたんです) 車のエンジントラブルの原因を探してる彼。車会社の整備もした経験もある。 (電気系のトラブルです) 自分の車の中から工具を出し、カチャカチャと治した。ブブ、ブイーンとエンジンはかかった。 (どうもありがとうございました。何とお礼したらいいか?) (いえ、人として当然です) (あの~これから3人でお食事に行きませんか) (ええ) (ねえ(やまもと)さんもねえ) (はい!) 彼は、この二人付き合ってると思った。やっぱ(やまもと)さんは素敵な女性だから、エリートの男がよくお似合いと思った。それは恋の鐘が終わりと音を告げるとも思った。しかしこの3人には色々と事情がある。個々に季節に咲く花のように違うのである。
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