泥棒

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泥棒

野菜の値が高騰し白菜泥棒が出た。こんな戦後直後のような時代かもしれね。彼は泥棒を捕まえた。聞くところよると泥棒は会社を退職し、ニートになって両親と自分に食べるための金も底について。仕方がなく両親にはスーパーで買ってきたと嘘をついて空腹で両親にせめて白菜漬けでも食べさせてやるつもりで白菜泥棒をやったそうだ。彼はきっぷよく話した。 (おい!白菜泥棒、もってけぇ~泥棒、てめぇ~の親を想う眞心にくれてやらぁ~!) (はっ!見逃してくれるんですか?泥棒は泥棒です。警察に出頭します) (てやんでぇ~!その被害者がもってけぇ~て言ってるんでぇ!白菜で美味しい漬物でも両親に食べさせてやんな) (はい!もう泥棒はしません。バイトでもして両親を養います) (よし!) 話しは全部聞かせてもらったぜ(ご主人様)(彼)このご時世に、義理人情のおめぇ~さんのきっぷのよさに拙者は涙がでてくりゃ!やっぱ拙者は育ててくれた恩もけっして忘れねぇぜ! 裁判をやらせば私も人並みに出来る。ただ私は裁判そのものがない世にしたいものだ。よからぬ連中がうその訴えを起こそうにも起こせないし、明徳を発揮して尊敬の念を起こさせる。これが(本の知)という事だ。 拝啓 (やまもと)さんへ 僕は君を初めて見た時、君の美しさに心を一瞬で奪われました。その時から僕の波動は、あたかも夜行列車で旅をしているようです。この際、ハッキリ言います。僕は君が好きです。 一晩考えた彼の(やまもと)さんへの恋の文。いざ彼女が働く病院え。恋のエンジンキーを回した時、もう彼の恋心はレッドゾーン高回転にメーターが上がっていた。
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