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目を開けると、此処は木々が生い茂る見知らぬ場所だった
「ここ…どこ?」
「森の中…?」
「ママ達、どこ行っちゃったの?」
「ママ…」
「泣かないで、都ちゃん」
「どうしよう…」
「…どうしてこんな所に?…」
*
俺は幼なじみ6人と母さん、それに幼なじみの家族と一緒にピクニックを兼ねた花見にやってきた
到着した場所は一面菜の花畑に加えて見事な桜が立ち並び、黄色とピンク、それに綺麗な青空とのコラボレーションに彩られていた
俺達7人は菜の花畑を駆け回り桜の木々を縫うように走り回って遊んでいた
そんな中、物凄い風が俺達に向かって吹き荒れると、みんな目を瞑った
風が収まり恐る恐る目を開けると…俺達は見知らぬ森の中に佇んでいた
*
俺の名前は神武依零
年は5歳だけど女の子みたいな顔と、体が弱くて同い年の幼なじみより体が小さいのが悩みなんだ
「兎に角みんなを探そうぜ!」
「無闇に動いちゃあダメよ!琥太郎!」
この2人は閻魔琥太郎と鏑木神輝
琥太郎は俺と同い年で5歳。神輝は2つ年上で7歳だ
「ママ…ママ…」
「泣かないで、大丈夫だからね~」
さっきから泣いているのが吾妻都と、それを慰めているのが封間嵐
2人共、俺より1歳年上で6歳なんだ
「もう!ここはどこなの~!」
「…騒いでも解決しないよ?瑞穂…」
「ヴ~ッ」
さっきから騒いでいるのは同い年の碓氷瑞穂と、其れをなだめているのが神輝と同い年の帷北斗だ
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