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はなを求める心だけが息づき、哀しみを失いかけた頃、一人の若い術師がりょうのまえに現れた。 「そなたが魔と契約した年――十八の年を迎える春、魔の憶えが蘇るであろう。その時から最初の満月を迎えるまでにはなを探すがよい。探し当てるまで、そなたの魂が鎮まることはない。数えきれぬほどの命を無にした、そなたへの罰。そして温情でもあろう。よいな」 術師の横にぼんやりとした影が佇んでいる。 はな……? その気が緩んだ瞬間を狙ったかのように、りょうへの術が施された――。
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