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目を閉じてしまえば相手が誰であろうと関係ない。
男という怪物に食べられそうなキスをされながら、部屋の中になだれ込んでドレスのファスナーを下ろされた。
下着は完全なるセクシーランジェリーで、
富裕層が好む上品な素材の、上品なデザインのものを着ていた。
下着を脱がせずに最後までしたがる紳士も多い。
彼らは面倒臭がるようにネクタイを緩めただけで、キスしながら女にボタンを外させる。
慣れた手つきだなんて思わせたら負けだ。
私は少し怯えながら強張る手つきで相手の服を脱がしていった。
ハイヒールを脱がせたくないのか、男は私の足を持ち上げていきなり太くなったソレをショーツの上からこすりつけてきた。
肩ひもを引きおろしつつも全部脱がせることなく、ブラの上にはみ出た胸をねぶりながら太い指がクロッチの脇から侵入してきて、いきなり私が最も感じる場所を探り当てた。
高津では気付かない場所を見つけた彼は嬉しそうに目を細めて、私を見下ろして囁いた。
「君のここが俺を呼んでいるよ」と。
弱点を攻められ始めて私は予想以上に高ぶっていく。
その人の愛撫は強引なのに全てが的を射ているせいで、体が、自分が、なにもかもが、わからなくなりそうなほどに気持ち良くさせられてしまった。
何かを叫んだり、どんな声で喘いでいるのかさえ、意識が保てない。
指と舌で散々こね回され、感じたことがない程に喜ぶ体はいつの間にか素っ裸になっていた。それでもなぜか、ハイヒールだけは履いたまま。
ガラス張りのホテルの窓の向こうには、同じだけの高さのある別のホテルが建っている。向こうからこちらが見えるかもしれないその場所で、ヒールを履いた私の足を開かせた男は後ろから突き上げてきた。
「オフィスで女を啼かせるのには一番これが美しい風景なんだよ」と、耳をねぶられながら囁かれ。何度達したかわからない。何度達してもまだ、もう一度と彼にねだって快楽を貪った。
指と彼の男根によって私は夢心地で甘い夜を過ごした。
彼のことは何も知らないけれど、彼のセックスにすっかり溺れた私は翌朝。
眠る彼が目覚めない内にシャワーを浴びて急いで身支度を整え、自宅に戻った。
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