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「おいで、真央」
ガラガラと物音を建てて開け放たれたお風呂場から声がかかって
小鹿のように震える脚でなんとか彼に追いつくと
彼がいやらしい手つきで私の体を洗い始める。
そして、シャワーの中でまた、彼の支配的なセックスが始まる。
立ちながら攻められると、
ベッドで愛し合う以上にすぐに果ててしまいそうになる。
だけど意地悪な彼は
「まだダメだよ、真央。こっちを見て、もっと啼け」と命令してきて、
私を翻弄する。
イカせようとするくせに、
イキそうになると「まだ終わるな」と無理難題なわがままを言う。
こんな一方的な彼の愛を毎晩受け止めるのは本当にキツイ。
でも、彼の誘いを一度断ったら、どこで買ってきたのかわからない
大人の玩具を使って、縛り上げて散々私を虐めたから。
それが本当に怖くて、あれから断れなくなった。
多少熱があっても彼が欲しいと言い出したらリクエストに応えなければならない。
彼が喜ぶまで私は彼の上でみだらに腰を振って
彼が疲れて眠るまで何度も彼を受け入れて気持ち良くなるフリをして、
どんなに辛くても最後には彼と同時に果てなければいけない。
そんながんじがらめのセックスははっきり言って地獄だった。
だから、いつか自分が身も心も壊れるとわかっていた。
壊れたらその時は死んでしまおう、と諦めていた。
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