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「あの」
彼氏に振られて泣きながらひとりハンバーガーにかぶりついていた私に話しかけた人。
「なんですか?!」
「大丈夫ですか?」
「っ」
私は彼の言葉を聞いた瞬間涙が溢れてしまったんです。
それが私の彼との出会い。
でも彼はそうじゃなかったみたい。
長い時間私の愚痴を聞いてくれた彼。正直名前も知らないし誰かも知らないけど、ひとりぼっちになった私に彼の存在はおっきかった。
「ありがとうございます。そしてすみません。」
「いえ、落ち着きましたか?」
「はい、もう大丈夫です。」
気恥しさがこみ上げて顔なんか見れなくて、そうしたら
「まだ、ハンバーガー食べますか?」
「いや!!そんな食べないでっ…す」
急に驚くことを言われたから勢いよく顔を上げました。
「あっ…」
その時初めて目が合いました。
そこにいたのは目がとても優しくて、私に微笑みかけてくれてる人でした。
髪が光に透けててとっても幻想的だったんです。
「やっと、こっちをみてくれましたね」
「あっ、えっと」
多分私は真っ赤で
「しっ、失礼します!!」
思わず走って帰ってしまいました。
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