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次の日 パンッパンに腫れた目を温めながら学校にいく準備を始めました。 「あーーー、行きたくないなぁ」 ぼそっと呟きます。 そうするとお母さんが 「遅刻するから急いだ方がいいよ」 時計を見たら7時55分、やばいです。 「あ、間に合わない!行ってきます!!」 私が思ったより元気なのは昨日の彼のお陰だと思います。 多分声をかけてくれなかったらもっと辛かったと思うので。 駅まで自転車で猛ダッシュ。ギリギリ電車の時間に間に合いました。 定期を探しながら走っていたら前の人ぶつかりました。 「すみません!」 顔を上げるとびっくりしました。 「あっ」 そこにいたのは昨日の優しい人。 「あっ、昨日の。大丈夫ですか?」 「はっ、はい…」 彼は思ったより背が高くて 驚いたことに同じ高校の制服を着てました。 「同じ高校だったんですか?」 「そう、みたいですね」 彼は優しく微笑んでくれました。その顔がまた私の心にぎゅっとなにかを連れてきました。 「あっ!!!遅刻する!!!」 私はもう一度見ると時計の針がまた進んでいました。 「走りましょう」 彼は私の手を取り走り出しました。
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