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右操縦桿の引鉄から人差し指を離し、親指でパッドを押し込み自動防御ッ!
バチィッ!
オーラムが剣を持ち上げシルバーンの剣を受け止める――自動防御中は自分の武器を取り巻く緑色の環状エフェクト〝防御円〟内に侵入する攻撃を、全自動で迎撃する!
『流石ね!』
「君もね!」
いったん引いて、再度斬り結ぶ。
引鉄を引けば、攻撃線に沿って剣を突く。突いたまま機体を回転させれば、剣を振る。
バヂィッ!
「止めたか!」
『お返しっ!』
敵の攻撃が防御円に飛び込む瞬間、パッドを押せば自分の剣でがっちり受け止め、パッドと引鉄を両方押せば受け流す!
『しぶとい!』
「ありがと!」
バヂッ! バヂィッ?
ババッ! バババッ?
光の刃を縦横無尽に閃かせ、打ちつけ合って火花を咲かす。
2人で踊ってるみたい。
ロボットの、VDの操縦は楽しい。
VDを操縦して戦うのは楽しい。
誰と戦っても楽しいけど――
カグヤとが、一番楽しい?
「カグヤぁっ?」
『アキラぁっ?』
ずっとこんな時間が続けばいい。
ずっとカグヤとこうしていたい。
でも――
『あっ?』
――終わりは必ずやってくる。
シルバーンが膝をついた。
関節にガタが来たんだ。
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