幼馴染

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「ただいまー!」 リビングに声をかけてから、自分の部屋へと向かった。部屋に入りとりあえずクローゼットを開けて『うーん』と悩み始める。 何を着よう。 デートって訳じゃないけど、デートの練習なんだからそれなりの格好はして上げないとまずいよなぁ。 パンツよりは、スカート。 可愛さで言ったら、スカートよりワンピ? いやいや、ワンピだとなんか本気っぽく見えるしなぁー。 訳の分からない悪循環の悩みにハマりそうだったから、本人に聞こうということで解決策にした。 ーあのさ、明日何着て行ったらいい?ー ーえっ、どうゆうこと?ー ーいや、スカートかワンピかで悩んでてさー ーデートっぽい方。女子の私服とかあんまり見ないから、免疫つけたいかもwー ーじゃぁ、ちょーーーデートっぽいのでいくわー メールの最後に、『了解』の意味を込めてスタンプを送った。 ワンピか。 それほど数は持っていないワンピを何着か出して、見比べる。 膝丈ぐらいの花柄のワンピに、白のカーディガン。 無難だ、かなり無難だけどこんな時でもないとこのワンピが日の目を見ることがないし。 少し前に、彼氏とのデートで着たいと言いながら彼氏もいないのに友達と買ったワンピ。 ワンピにカーディガンを重ねてハンガーにかけてシワにならないようにベット脇にかけた。 ワンピが決まったことに一安心して、自分がまだ制服のままだったことに気づき着替えてからスマホでどこに行くか考えながら…いつもより少し早めに眠りについた。
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