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目が覚めてまず、外を確認した。
「晴れてる!」
天気を確認してからリビングに向かった。
「おはよー!」
すでに朝食のパンを食べてる母に声かけから自分のパンを選んで、母の向かい側に座った。
「あら、休みなのに早いのね。」
「今日は、予定があるからねー。」
母にそんな事を言いながら、自分の顔がニヤニヤしていることに気づいた。
「えー、もしかして、デート!」
キャッキャッと、女子高生みたいに母が前のめりで質問してくる。
「そう、デートなの!!って、言いたいんだけど…デートの練習台。」
昨日の経緯を母に話して、母が入れてくれた紅茶を飲み干してから歯を磨いて部屋へと戻った。
部屋に戻ってから、いつもは髪を結ぶんだけど今日はワンピに合わせておろすことにした。
メイクをして、昨日選んだ花柄のワンピに手を通す。それから、鏡で全身を確認。
なんだか、緊張してきた。
私もデートなんてした事はない。勢いで昨日、OKしちゃったけど本当に大丈夫かなぁと少し心配になってきたけど…今更やめるとも言えないから、気合いを入れて待ち合わせ場所に向かうことにした。
いつも履かないパンプスは、いつもと違う足音を響かせていた。それが、少し特別な気持ちにさせる。
駅前には、黒のジャケットを着た幼馴染が壁にもたれかかっていた。
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