2018年3月19日

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漠然とした思いつきが浮かび、まるでそれ以外に方法はないかのように身体が動く。最低限の荷物を手に持って最寄りの海へと車を走らせた。 春の夜の風は変に温かく、何とも知らぬ甘い香りが彼女を想起させて気が狂いそうになる。 持ってきた彼女と自分の携帯端末を並べて波打ち際に置き、仕事用の携帯端末で2台が波に揺られる様子を動画撮影する。明るかった画面は水が入り同時に光を落とした。
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