星歌国と姫神

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ザアァァァァァ…… ばしゃっばしゃっ タッ! 「いかなきゃ……!」 フォンっ 「!これっ……!」 その時、音羽はとても懐かしい気配を感じた。 「こっちだっ!!!」 「木々よ!ともなる奏者をしょうかんせよ!」 ピューーーーーーっ! ザアァァァァァ……ッ 木々の葉につつまれて、音羽は空へ上っていく。 ーーーーーーワレラガアルジ、ドコヘゾユクカ…… 「!」 「わ、かるよ……」 ーーー?アルジ、ナ、ノカ? 「ごめんね、さみしかったよね。でも、もう大丈夫だよ。お迎えに来たからね……。」 ーーーーーワレラガアルジ、ココニアリ…… 「水よ、主をなくした水たちよ、いまここに、ヒカリの奏者あり。我の愛しき者、あるべきところへ、還りたまえ」 パァァァァッ カラカラカラカラ…… キィン……! ヒカリ満ちて、砕け、一つの真樹、あるべきところへ、還った。
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