第1章

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「あー、それと、記憶障害は精神的ショックでも起きます。 その場合、ちょっとしたことが切っ掛けで、思い出してパニックになることがあります。 記憶を無くすほどのショックを受けてる可能性もありますから、気をつけてあげてください。」 「はい。」 いつも優しい優人さんの顔が一瞬怖くなった。 先生が何を言ったか分からなかったが、いつもと違う優人さんが気になった。 帰りのタクシーの中 優人さんの横に座らされて、彼を見ていた。 いつもその目は私に注がれてるのに… 今は何かを考えるように一点を見つめている。 どうしたの? なにか心配事でもあるの? いつも私のことばっかり考えてくれて、私はいつも助けてもらってる そんなあなたに何かあるのなら、私もあなたを助けたい 「優人さん?」 「何でもないよ。これからどうやって夕貴に運動させようか考えてたんだ。」 何だそうか 先生が運動は脳にいいって言ってた ほら、私の旦那様はいつも私のことばかり 私は本当に幸せなんだね 目覚める前のことは分からないけれど、私はあなたが大好きです 旦那様
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