第1章

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家に着き私をソファーに下ろすと、優人さんは夕飯の準備を始めた。 優人さんを横目に座ったまま足を上げたり下げたりの運動をしていた。 早く歩けるようになって優人さんの負担を減らしたかった。 してもらうばかりで、してあげられることがないのが嫌だった。 私も優人さんに何か出来るようになりたい その一心で暇があれば運動をしていた。 「夕貴、先生も言っただろ、無理のないようにゆっくりやるようにって。 さっきからずっと運動してるだろ?」 キッチンから優人さんの優しく諫める声がして動きを止めた。 「う、うん。私…早く歩けるようになりたいの。」 「気持ちはわかるけど… そんなに急がないで…心配だから。」 あ、また優人さんに心配かけてる 迷惑かけたくないのに… そうだ、優人さん、仕事はどうなってるのだろう 結婚してるんだから、収入とかあるんだよね? 「優人さん? 優人さんは仕事しないの? 私がいるから働けないの?」 優人さんが料理の手を止めてこちらに来た。
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