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「俺はお金持ちだから仕事しなくても生活出来るんだ。夕貴のせいじゃない。
」
「嘘、私のためでしょ?私の世話をするために仕事を辞めたんでしょ?」
「余計な心配しないの。仕事ばかりだったから、休みたくなったんだ。そうしたら夕貴が倒れて、夕貴の世話は楽しかったよ。」
「私はもう目が覚めたよ。もう少ししたら歩けるようになるから…
優人さんは仕事をして
足手まといになるのは嫌。」
優人さんが横に座り、私を膝の上に乗せて優人さんと向き合うかたちになる。
「誰が足手まといなんて言ったの?
怒るよ!
夕貴の側が落ち着くんだ。俺の楽しみを奪わないでよ。」
真剣な顔を向ける優人さんの言葉が嬉しくて、ホントに幸せだなーって思う。
「優人さん、私…優人さんの奥さんでホントに幸せです。
ありがとうございます。」
「俺たち夫婦だよ。当たり前のことだよ。
だけど、夕貴の口から幸せなんて俺も嬉しいよ。」
抱き締められて、胸がきゅーんと甘く痛んだ。
優人さんは本当に優しくてカッコ良くて私には勿体ない人
こんなに愛されて幸せなのに、切なくなる。
こんな何も出来ない私が優人さんを幸せに出来てるのかな
「優人さん、水が欲しい。」
まだ手に力が入らなくて、優人さんに飲ませてもらっている。
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