第1章

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体に巻き付く腕と足に絡む私のものではない足 横を向けば顔がくっついてる …重い …苦しい 起きた時からこの状態で身動きがとれない。 スヤスヤ気持ちよさそうに眠ってる彼を起こしたくなくて、1時間くらいこの状態に堪えてる。 昨夜、彼の愛を身体中で受け止めて今も体は熱を帯び、ただでさえ力がないのに、フワフワしていつもに増して力が入らない。 それでも、こよなく愛する気持ちが私を抱き枕にすることに現れてるようで、そんな彼を愛しいと思う。 あまりに近くて全体の顔が見えなくて、艶やかな形のいい唇にに目が行く 思わずチュッと触れるだけのキスをすると 彼の唇が弧を描き、逆に捕らえられ力の抜けていた腕が頭に上がり、逃げないように固定され唇は深く深く侵食される。 「煽ったのは夕貴だよ、覚悟して。」 我慢の糸が切れた高村くんは、止まることを知らない 1度だけの触れるだけのキスが、寝起きの彼に火をつけた。 妖艶な笑みを浮かべて恐ろしい言葉を囁いて 貪るようにキスしながら体を怪しい指が這う 一瞬キスしたことを後悔したけど 思考は直ぐに飛んで、彼を愛することだけに身体中の細胞が集中していった。 動かない体がなぜか彼の刺激には大きく反応していた。
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