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高村くんの媚薬は私、私の媚薬は高村くん
それはずっと変わることはない。
彼の愛を一身に浴びて、私の体はどんどん回復していった。
私の赤ちゃんを奪ったのは、あの家政婦だってことを高村くんから聞いた。
それを金で操ったのはあの令嬢だったと言うことも…
私がなんとなく家政婦に感じた不安は間違いでは無かったのに
隣の家の鍵を渡してしまった。
聞いたときは、悔しくて悲しくて身が捩れそうだった。
私がもっと注意深く慎重に行動していれば、全て防ぐことが出来たのに…
つくづく私は脇が甘いんだと思い知らされた。
高村くんは今日も私の側にいる。
もう家の中くらいは普通に歩けるし、家事だって少しずつ出来るようになったのに…
私の頼りなさが彼を縛っている
それが辛かった。
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