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「高村くん、いつまでお家にいるの?」
「え?いちゃ悪い?」
「そんなことないよ。
居てくれたら寂しくないし、心強いけど…。」
「けど、何?」
「私も大分動けてるし、もうずっと側にいてもらわなくても一人で待ってられるよ。」
高村くんにはモデルの仕事がある。
雑誌やコマーシャルで素敵に輝いてる高村くんが好き。
自信たっぷりに妖艶に微笑む彼は、世の女性を虜にしていた。
彼を見る女性たちは幸せそうだった。
そんな彼を凄いと思うし、ファンの一人としてもっともっとそんな彼が見たい。
そう思うのに、彼はいっこうに仕事をする気配がない。
このままじゃスポンサーも離れるし、彼の活躍の場がなくなってしまう。
「俺は夕貴と一緒にいるよ。一人残してなんていけない。
もうモデルも辞めるって健に言ってある。」
「辞める?
これからずっと私と家にいるの?」
「それもいいかな。夕貴と旅行したり遊園地に行ったり、今まで出来なかったことをしたい。」
何か違う
私はそんなの望んでない
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