第1章

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「私は雑誌やテレビで活躍してる高村くんを見るのが好きだな。 高村くんは本当にモデルはしないの?」 「モデルしてたら夕貴の側にいられないだろ。 二人で小さなお店してもいいかなって思ってるんだ。喫茶店とか花屋とか あと田舎の方に土地を買って農家になるのもいいかなって思うんだ。」 高村くんが提案した仕事のどれもがピンとこない 彼が店に立ったら女性客が多そうだけど、お店が簡単にできるとは思えないし 農家だって素人が簡単にできるとは思えない。 高村くんはやっぱりモデルが似合う 辞めないで欲しい 「花屋も喫茶店も農家もあなたに似合わない。 私は… テレビや雑誌で活躍するあなたが見たいの。」 「夕貴…」 「私は高村くんのお荷物になりたくない。 高村くんが私を一人にするのが心配でモデルが出来ないなら 私…実家に行く。」 高村くんの眉間に深い皺が寄った。
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