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「夕貴はそれでいいの?
俺と離れて寂しくないの?」
「寂しいよ、いつも側にいたい。
けど高村くんが活躍するのをみたい。
私のためにあなたが輝ける場所にいられないなら、私は…。」
高村くんの手が私の口を覆った
「言わないで…
その先、聞きたくない。」
ギュッと抱き締められ上から聞こえる苦しげな声に、胸がキューっと締め付けられる。
こんなに愛されて、側にいれば物凄く幸せなのに…
それじゃ、ダメだと心の奥から声がする。
「もう、離れたくないんだ。
夕貴が倒れてるのを見たとき、俺がどんな気持ちだったか分かる?
次またないとは限らないだろ?
もし夕貴がいなくなったら…
俺は生きている意味がない。
どんなに世間に認められたって…夕貴がいなかったら、意味がないんだ。」
胸が苦しい程キュンキュンして、めまいがしそうな程嬉しい。
私だって離れたくない。ずっと彼の側で彼の活躍が見たい。
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