第1章

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自分が言ってるのに、人の言葉みたいに感じる。 「うわー、嬉しい。ママ、一緒に遊ぼう。ずっとずっと一緒だよ。」 「うん、ずっとずっとね。」 光から生まれたこの子の名前を私は知らない。 いつの頃からか私はこの子をひかりちゃんと呼んでいた。 ひかりちゃんとの時間は楽しくて居心地がよくて、ずっとひかりちゃんと一緒にいることが当たり前のことのように思っていた。 そんななかでも胸の奥には何か得たいの知れないものがあるのを感じながら見ないようにしていた。 一度見たらこの居心地のいいフワフワした空間が壊れてしまう ひかりちゃんともお別れになる そんな予感に、胸の奥に蓋をして見ないようにしていた。 「ひかりちゃんは可愛いね。ママはひかりちゃんのこと大好きだよ。ずーっとひかりちゃんと一緒だね。」 小さな手を取って頬擦りをすると、ひかりちゃんは嬉しそうに笑う。 「ひかり嬉しい。でもね、 パパが泣いてるの パパがひかりにママを返してってお願いするの。」 ひかりちゃん目が一瞬にして悲しそうなそれに変わる。
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