第1章

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真っ赤になって何度も立ち上がろうとすると 体がフワッと持ち上がってトイレに連れていってくれた。 ズボンと紙オムツを下げて座らせてくれる。 満足そうに見下ろすその人を真っ赤になって睨むと 「あ、失礼」 私を残して出ていってくれた。 覚束ない手でペーパーを巻き取り後始末をして水を流すと、 トントンとノックが聞こえた。 顔だけ出してにっこり笑いながら 「終わった?」 問われて真っ赤になって頷くと、パンツとズボンを上げてくれてまたソファーに連れていってくれた。 「もう紙オムツは要らないかな?」 顔から火が出そうになって頷くと、意味ありげにニッと笑う。 「じゃあ、お風呂に入ったとき布のパンツに換えような。」 えっ、私、あなたと入るの? 混乱する頭を抱えた。 私、どうなってるの? 何で紙オムツ? 何で足が動かないの? この人は私の何だったっけ? 「えっと…、私はゆう…き?」 掠れた弱々しい声でしか出ない。 「うん、そうだよ。」 「あなたは?」 「高村優人、あなたの夫。」 だからこの人は私の側でお世話をしてくれるんだ。 まだピント来ない私は質問を続けた。
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