2.初めての「侵入」
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屋敷の敷地を抜け出して、月のない夜空を見上げる。 街頭を避け、 路地裏の暗がりをさまよう青年だったが――。 「――しくじったみてぇだな、小僧?」 「!」 ――いつの間に背後を取られたのだろう。 青年の背中へ問いかけて来た師匠の声は、明らかに殺気がこもっていた。 *
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