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私、佐倉佳乃と、彼、道端拓海は、中学の三年間、ずっと同じクラスだった。
最初のクラスで隣同士になった私達は、不思議ととても気が合った。
それからというもの、私達は、学校の行事は何をするにも一緒。
通学路も一緒だから、登下校も一緒。
ただ、拓海の家の方が徒歩で十五分程、遠いだけ。
一年の一学期も終わる頃には、私達は学年でも公認のカップルになっていた。
言わずと知れた二人になっていた。
そんな日々が三年間続いていた事で、私は勘違いしていた。
拓海が『彼』で、私が『彼女』だと。
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