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「告白」と「告白」
「え、あ、そ、そっか、ちち、違うんだ」
「あー、それって、もしかして」
次の言葉が怖かった私は、直ぐに言葉を繋いだ。
「あ、あのさ、じゃ、じゃあ、私達は、親友って事で」
「ん?そう言われちゃうと、違う気も・・・・・・」
どうしよう。私の勝手な勘違いで、拓海の為を思って別れようとしたけど。
でも、逆に友達だとしたら、言えるのかな。
本当の事を。
私の悩みを。
私は、大きく息を吸い込んで、大袈裟に吐き出した。
それから、今にも壊れそうな、ところどころ痛んだベンチに腰掛ける。
「で、どうしたんだよ、急に」
拓海の顔が紅潮している。
怒ってるのだろうか。それとも、改めて私を意識してくれたのだろうか。
いや、でもそれでは困るんだ。
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