我輩も猫である。

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 何時も食べれないネコカンというのを開けてくれたが、お腹はいっぱいである。でも飼い主が我輩を見ている、仕方が無い少しだけ食べておけば寝かせてくれるだろう。  思ったよりも食べてしまった、もう限界である眠い……。  ああ。布団の中は暖かい。何で毎朝布団を畳むのか良くわからない。ずーっと引いて置けばいいのに。    寝たと思ったら直ぐに朝が来た。飼い主は我輩を捕まえると、嫌いな嫌いな風呂へと押し込んだ。  その後に全身をくまなく洗われドライヤーという道具で虐待された。  風は気持ちいいのだが、この音が我輩は嫌いだ。  TVではお正月が来たと騒いでいる。飼い主もお正月が来たと言っている事から、我輩が居ない間に来たらしい。我輩もその姿を見たかった。  我輩は今日も外を眺める。あの時の興奮が忘れられないからだ。
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