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ふ、ふ、と艶かしい吐息と共に鳴く女。高い声が聞きたくて、話の途中で腰の動きを再開した。女の蜜壺に飲み込まれる。奥底まで、もっともっと、と強請られている。そんな気がしてならない。揺れる腰、波打つ柔らかな尻。時折手を伸ばして、見えない乳房を掴んで、上向いて膨らんだ乳首を捻りあげる。
「っ、ひぃん!」
艶のある色声と共に、蜜壺がきゅぅっと締められる。うねるその刺激に、俺は達しそうになる。
「……すげぇ締め付け」
「や、みみ、だめ」
囁くように、耳たぶを舐める。わざと水音を立てた。すると、女は快楽から逃れるように身体を捩った。ちらりと女の唇が見える。赤く熟れ、美味そうな唇だった。顎を押さえ、自分の方に向かせる。
「あっ、」
「舌出せよ」
背中も顔も反っているせいか、女は少し苦しそうだ。けれども、俺の言ったことに素直に反応して、薄く唇を開く。自分で指示したことだったか、俺はそれ以上待つことが出来なかった。女が舌を出す前に、荒々しく唇を重ねる。
「ん、くっ!」
溢れ出た唾液を舌で搦めとる。何故か甘く感じた。俺の舌の動きに必死でついて来ようとする女が可愛く思える。少しくぐもった苦しそうな声が聞こえ、俺は唇を離した。
「おまえ、かわいいな」
そう言って見下ろした白い肌には、俺がつけた赤い所有印が至る所に散らばっていた。見えないところにつけたつもりだったが、怪しいところもいくつかありそうだった。
「あ、ゆう、し」
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