第6章 キミが『綺麗』で、桜が『綺麗』で。

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第6章 キミが『綺麗』で、桜が『綺麗』で。

「…せんぱぃ…なにか……」 叶の言いたいことはわかる、……『何かあったんですか』デショ? ……あるよ。 ………あるに決まってる。 じゃなきゃ『愛している叶にこんなことしない』よ。 狂っちゃいそうなんだよ……。 叶が『綺麗』で、桜が『綺麗』で。 いつも言ってる俺は『俺より好きなヤツが出来たら叶を手放す覚悟でいる』、それホントはウソにしたい。 けど……出来ないんだよ、俺は『ホントに叶を手放す覚悟でいる』から。 俺は自分のズボンのバックルを外しジッパーを下ろすと、ペニスを一気に叶のアナルに挿入れた。 「あああぁぁっっ!!」 「……痛いの『キライ』なのにごめん」 俺の口許にあった叶の耳に俺は呟いた。 俺はホントは『ウソつきで独占欲の塊な重苦しい男』でどうしようもない。 すると叶の言葉が耳に入った。 「いま……いたぃのは…こころです…」 俺は叶を見下ろした。 ウソだ。 痛いデショ、……痛いのはアナルに間違いはない。 「……ゎたしは、すぎはらせんぱぃを……ぅけとめたぃです…」 「……かなえ…」 「からだ……だけっじゃなく……、こころも…ぅけとめさせて…くださっぃ……」 「身体がだけで……いい。受け止めてくれるのは身体だけがいいんだ」 「……なぜ…ですっ…か…」 「俺が今言うことは……セックスが終わったら……全部忘れてくれ」 じゃなきゃ俺は本当に『ウソつき』になる。
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