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「……俺達ももう卒業したら会わなくなるのかな?」
しみじみとした宇月の言葉を聞こえないふりをして僕は「遅れるぞ?」と苦笑いしながら廊下を駆け出した。
考えたくなかった。
宇月がどこか遠くの大学を受験するとか寮に入るからこっち側にはもう来なくなるとか以前話した事が頭の中をグルグル回る。
同じ大学に行って今と同じようにユルユルと2人して一緒にこれからも先ずっと居るもんだと思ってた。
僕には宇月しか居ないのに……
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