序章

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序章

僕は今まで女性になんて興味がなかった。 女性になんて皆僕の『母親』と 同じだと思っていたからだ。 でも、そんなことは無い。 そう気づかせてくれたのは、 紛れもない、杏樹さんの存在だった。 彼女を初めて見たのは高校の入学式。 またチヤホヤされる 生活を送るであろうと勝手に思っていた。 ふと、視線を左に向けると そこには美しい青い髪を高い位置で結んである美女がいた。 名前も知らない彼女な僕は 釘付けになった。 だが、彼女はどことなく僕の 『母親』に似ていて… 少し嫌悪感を覚えた。 次の日も、その次の日も、 僕は彼女のことが頭から 離れなかった。 周りに全く興味のない女が集る。 その中に彼女はいなかった。 だって、杏樹さんが好きなのは_ 青山吹符(ぼく)じゃぁ無いから…
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