2.ハロー異世界

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「んふふー広いお部屋でしょ?ここはあたしが入り浸ってるお家ー」 「は?」 「えっとねー、だからぁー、レナードの家ー」 「へ?」 「まぁまぁ、細かいことは気にせずに?!そろそろご飯のお時間ですぞー」 ほ?? *** 茶髪少女は背が低い割には胸が大きかった。え?どうでもいい? …そんな少女に手を引かれ、廊下を歩く。 「この時間はーラルフくんがお昼を作ってる頃でしょうねぇー」 少女は前を歩きながら言った。それをひとり言じゃないと信じ、質問をしてみる。 「あ、あの…」 「なんだい?」 少女は立ち止まり、俺の方にふりかえる。 「そのラルフってのは誰なんですかね?あとここはどこ?俺は君に何もしてないんだよね?」 俺が聞くと、少女は眉を寄せた。 「むむっ、しっつもんが多いなぁー。ラルフはラルフだよー?ここはここだし…。あ、おまえには何もされてないよー」 「そ、そうっすか…」 「そうっすよー!んふふー」 俺の話が終わったと思ったのか、少女はまた俺の手を取り歩き出す。 まぁ、今向かってるところに行けば、この疑問も答えがわかるのだろう。
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