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「んふふー広いお部屋でしょ?ここはあたしが入り浸ってるお家ー」
「は?」
「えっとねー、だからぁー、レナードの家ー」
「へ?」
「まぁまぁ、細かいことは気にせずに?!そろそろご飯のお時間ですぞー」
ほ??
***
茶髪少女は背が低い割には胸が大きかった。え?どうでもいい?
…そんな少女に手を引かれ、廊下を歩く。
「この時間はーラルフくんがお昼を作ってる頃でしょうねぇー」
少女は前を歩きながら言った。それをひとり言じゃないと信じ、質問をしてみる。
「あ、あの…」
「なんだい?」
少女は立ち止まり、俺の方にふりかえる。
「そのラルフってのは誰なんですかね?あとここはどこ?俺は君に何もしてないんだよね?」
俺が聞くと、少女は眉を寄せた。
「むむっ、しっつもんが多いなぁー。ラルフはラルフだよー?ここはここだし…。あ、おまえには何もされてないよー」
「そ、そうっすか…」
「そうっすよー!んふふー」
俺の話が終わったと思ったのか、少女はまた俺の手を取り歩き出す。
まぁ、今向かってるところに行けば、この疑問も答えがわかるのだろう。
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