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「ここが食堂だよーん。覚えておきたまえっ!」
「ほー」
俺の雑な相槌に顔をしかめつつ茶髪少女は扉を開く。
「レナードー、レナードはいるかー?」
そこは一階の広いお部屋。そこにはオシャンティーな長いテーブルと椅子、あとよくわかんねぇ肖像画とかがあった。
「ラテラちゃん!またそんな薄着でうろちょろと……って、誰だその男ぉ!!」
お誕生日席に座ってたおっさんが俺を指さして叫ぶ。お前こそ誰ですかそんな英国貴族みたいな格好して。
「おぉ普通にいるじゃないか。これはあれだよー昨日リビーが連れてきた子ー。それよりお腹空いたなぁー、ラルフよ、今日のお昼はなんだい?」
「ナポリタンですよ。…お客様も、苦手でないのならぜひ」
「あ、ありがとうございます…」
明らかに年下のボーイだがそのイケメンさと洗礼された仕草に思わず本能が敬語を使わせた…。なんだろうこの敗北感…。
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